どれもこれも中途半端

私の読書は基本的に1冊終えてから次へ、
という私の性格そのままの読書です。

それでも最近は2、3冊同時に読めるようになり、
それはそれで快適な読書ライフでした。

ところがやり過ぎてしまいました。
現在、以下の本たちを同時に読んでいますが、
完全に私の小さな許容量を越えています。

  • 地球環境化学入門 /J.E.アンドリューズ 他
  • 宇宙創成から人類誕生までの自然史 /和田純夫
  • 地球をこわさない生き方の本 /槌田劭
  • 宇宙と生命の起源―ビッグバンから人類誕生まで  /嶺重慎 他
  • ごみから地球を考える /八太昭道
  • ダーク・タワーⅠ /スティーブン・キング
  • 居眠り磐音 江戸双紙シリーズ 寒雷ノ坂 /佐伯泰英
  • 模倣犯(二) /宮部みゆき
  • 生徒さんに借りたマンガ各種

どれも中途半端で、楽しいはずの読書でストレスを溜めています。
もっとキャパを増やさなければ。

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『アルケミスト』 パウロ・コエーリョ

羊飼いの少年サンチャゴは、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて
砂漠を越え、ピラミッドを目指します。
旅の途中で様々な人との出会いと別れを経験したサンチャゴは、
そこから人生の智恵を学んでいきます。

「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」

という錬金術師の言葉がこの本のテーマになっています。

私はある出来事以来、神というものを否定しています。
ですからこの本から感じられる宗教臭に最初は抵抗がありました。
(そもそも主人公が「羊飼い」ですからね)
しかしそんな私だから読むべき本だったのかもしれません。
最後はとても感動しました。

努力は必ず報われる、とは思いません。
しかし夢を持ち、その夢を実現させるためにひた向きに努力する。
そんな人を助けてくれる“誰か”は必ず現れると信じています。

私はそんな“誰か”になりたいと思っています。

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『道をひらく』 松下幸之助

人生80年の折り返し、不惑の40歳を目前にしてにわかに心がざわつき始めています。

最近読んだ松下幸之助氏の「道をひらくに」こんな行がありました。

 いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、
 ともかくもこの道を休まず歩むことである。
 自分だけしか歩めない大事な道ではないか。
 自分だけに与えられているかけがいのないこの道ではないか。

一昨日の日曜日に家族で見に行った人形劇「星になった龍のきば」で、
こんなセリフがありました。

 僕は何のために生まれてきて、誰のために生きるのか

私にはひとつの夢があります。
でもそれはとてつもなく大きいのに、当の私はあまりにも小さい。
自分や周りに言い訳をしながら夢を忘れたフリをして、
年ばかり重ねてしまいました。
それが偶然なのか必然なのか、そんな私の心を刺激することが
立て続けに起こるのです。上の2つもそうです。

でもやっぱり一番私を揺さぶるのは生徒たちです。
国境無き医師団に加わることを目標に世界中を飛び回って
医学の勉強をしている生徒。
今は朝から晩まで地を這うように働いているけれど
学びたい気持ちを失っていない生徒。

こんなときに限って彼らから手紙やメールを続けてもらうのは
やはり必然なのでしょうね。
彼らからもらった手紙を手帳に入れて毎日持ち歩きながら、
なんとかもう一度自分を奮立たせようとしています。

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『西の魔女が死んだ』

梨木香歩 著

5月の課題図書として生徒さんたちに読んでいただこうと考えている本です。

中学に進んでまもなく、”まい”は学校へ行けなくなります。
そこで田舎で一人暮らすおばあちゃんのもとでしばらく過ごすことに。
このおばあちゃんこそ「西の魔女」、イギリスの魔女の家系の末裔です。
おばあちゃんから話を聞いた”まい”は自分も魔女になりたいと願い、
魔女になるための手ほどきを受けることになります。
魔女修行の要は強い意志を持ち何でも「自分で決める」ということでした...

ストーリーはとても穏やかに進んでいきます。
魔女の話ですが、派手に魔法が飛び交ったりはしません。
ですがメッセージは強烈でした。
私はこの物語の中でたくさんの素敵な”言葉たち”と出会いました。
そして「生命」に対する考え方が少し変わりました。
そのおかげでちょっとだけ”楽”になれました。

読書は出会いですね。
今回の読書もよい出会いでした。

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「はじめまして」と自分にいう

30代も半ばを過ぎ,最近”記憶装置”が少々老朽化してきたのを実感しています。
加齢と記憶力との関係は医学的に否定された,という話もありますが私はやはり大いに関係があると感じています。

ちょっと前までなら本を読んでもほとんど内容を覚えていましたが,今では大部分を忘れてしまいます。(仕事柄,大量の本を読まなくてはならないから仕方がないとも言える...言えるかな?)
だからこの頃は「一読一行」でいこうと決めています。
「一冊の本を読んで,一行でも心に残ればいいじゃない!」というつもりですが,聞きようによってはあきらめているようにも聞こえますね。

ごく最近,久しぶりに心の底から「読んでよかった!」と思える本に出会えました。

 『ファンタジーが生まれるとき』  角野 栄子 著 (岩波ジュニア新書)

これは中1生の課題図書に使わせていただくつもりで読み始めましたが,すっかりはまってしまいました。「魔女の宅急便」の作者,といえばおわかりになるでしょうか。
幼くしてお母様を亡くされたこと,素敵なお父様とのエピソード,ブラジル移民時代の経験,そしてどういう瞬間に物語が生まれるのか,などが語られています。
常に前向きなこと,人やものを見るまなざしがとても優しく暖かいこと,なにより1935年生まれとは思えない生き生きとした表現に引き込まれてしまいました。

角野さんがはじめて本を出したのが35歳。
”そしてうまくいかないと,もっといいことがありそうだと,また何かを探し続けた”なかでやっと出会えた自分。
そこで一読一行。

 「はじめまして,あなたって,そんな人だったの」と自分にいうような気分だった。

その気持ち,今の私には少しだけわかる気がします。

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