「はじめまして」と自分にいう
30代も半ばを過ぎ,最近”記憶装置”が少々老朽化してきたのを実感しています。
加齢と記憶力との関係は医学的に否定された,という話もありますが私はやはり大いに関係があると感じています。
ちょっと前までなら本を読んでもほとんど内容を覚えていましたが,今では大部分を忘れてしまいます。(仕事柄,大量の本を読まなくてはならないから仕方がないとも言える...言えるかな?)
だからこの頃は「一読一行」でいこうと決めています。
「一冊の本を読んで,一行でも心に残ればいいじゃない!」というつもりですが,聞きようによってはあきらめているようにも聞こえますね。
ごく最近,久しぶりに心の底から「読んでよかった!」と思える本に出会えました。
『ファンタジーが生まれるとき』 角野 栄子 著 (岩波ジュニア新書)
これは中1生の課題図書に使わせていただくつもりで読み始めましたが,すっかりはまってしまいました。「魔女の宅急便」の作者,といえばおわかりになるでしょうか。
幼くしてお母様を亡くされたこと,素敵なお父様とのエピソード,ブラジル移民時代の経験,そしてどういう瞬間に物語が生まれるのか,などが語られています。
常に前向きなこと,人やものを見るまなざしがとても優しく暖かいこと,なにより1935年生まれとは思えない生き生きとした表現に引き込まれてしまいました。
角野さんがはじめて本を出したのが35歳。
”そしてうまくいかないと,もっといいことがありそうだと,また何かを探し続けた”なかでやっと出会えた自分。
そこで一読一行。
「はじめまして,あなたって,そんな人だったの」と自分にいうような気分だった。
その気持ち,今の私には少しだけわかる気がします。
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コメント
毛ダムさんこんにちは。
わかりました。早速お貸ししますので,是非読んでみてください。
読み終わったら,感想を聞かせてくださいね。
投稿 poplar | 2005年9月17日 (土) 23時05分
「人やものを見るまなざしがとても優しく暖かい」
そんな文章に自分も触れてみたいと思いました。
今、常にカリカリしている自分に、何か目覚めさせてくれるかも・・・。
ぜひ、読ませていただけませんか?
投稿 毛ダム | 2005年9月17日 (土) 02時11分